酸熱トリートメント『絶対に失敗したくない』人の為の基礎知識
2023/05/24こんにちは!髪質改善が得意な美容院ENORE(エノア)です。
本日は今美容業界で注目されている「酸熱トリートメント」についてお話ししていきますね!
美容師さんだけではなく、一般の多くの方も「酸熱トリートメント」聞いたことあるのでは無いでしょうか?
「髪質改善が出来る」
「うねりが伸びる」
「髪がツヤツヤになる」
確かに酸熱トリートメントでこれらの効果は期待出来ます!
ですが、、
実は注意しておかないと思わぬ失敗につながる事も。どんなに良いメニューにもメリット・デメリットはあります。だから「とりあえずやれば髪が綺麗になる!」なんて、、うまい話は美容院メニューに1つもありません。つまり!酸熱トリートメントで美髪を叶えるには、
酸熱トリートメントの「良いところも悪いところ」も知っておいて、美容師さんに髪の毛を見てもらった上でやるべきかどうか判断する必要があるという事!
そこで今回は
・酸熱トリートメントとは?(縮毛矯正や一般的なトリートメントとの違い)
・メリットデメリット
・酸熱トリートメントの持ちと頻度
・お値段の相場
・酸熱トリートメントに「向いている人」と「やめた方がいい人」
・酸熱トリートメントの失敗例
・酸熱トリートメントのリスクを激減させるポイント
の順に酸熱トリートメントのメニューについて分かりやすく紐解いていきますね!
是非、酸熱トリートメントが気になっている方は最後までご覧ください!
目次
酸熱トリートメントとは?
酸熱トリートメントはダメージやクセによって、うねり・広がってしまう髪の毛を落ち着かせる効果がある髪質改善トリートメントの1つです。
トリートメントに含まれる「グリオキシル酸」などの『酸』の力とストレートアイロンの『熱』の力を利用して、ダメージでスカスカになっている毛髪内部に『イミン結合』という新しい結合を作ることで、艶とまとまりのある髪にしてくれます。つまり痛みで栄養分が不足しダメージホールが出来てしまった部分に栄養補給を行い、さらに補強していくトリートメントです。
縮毛矯正との違い
縮毛矯正は1度かけると、その部分はくせ毛のうねりが真っ直ぐになり半永久的に取れません。ですが酸熱トリートメントはあくまでもトリートメントですので、広がりやうねりが「落ち着く」ことはあってもうねりが真っ直ぐに伸ばす事はできません。
※髪の状態によっては、くせ毛のうねりが伸びる事はありますが、トリートメントの効果が切れてしまうと元に戻ってしまいます。縮毛矯正のように半永久的に効果があるわけではありません。
一般的なトリートメントとの違い
一般的なトリートメントは基本的に栄養補給と保湿、キューティクルの保護を行っていきます。
ですが、酸熱トリートメントはそれにプラス「髪内部にイミン結合を作り出す」事で髪の補強と髪質のコントロールができるのが特徴的!そのため、一般的なトリートメントよりも髪がまとまるようになります。
酸熱トリートメントのメリットとデメリット
メリット
・自然なストレートの仕上がり
・髪の広がりが落ち着きまとまりやすくなる
・髪に艶とハリコシが出る
・髪にしっかりと栄養補給が出来る
・髪のダメージケアと髪質コントロールが同時に出来る
・効果が一般的なトリートメントよりも長く持続する
デメリット
・ダメージは「0」ではない
髪に影響を与えるのでどうしても0にはなりません。
・カラーが色落ちしてしまう
カラーと同時に行う時は美容師さんが色落ちしない様に工程を工夫してくれますが、カラーと別日にする時や別の美容院でやってもらう時は注意が必要です。
また!使用する酸熱トリートメント剤や施術する美容師さんによっては↓
・髪が大きくダメージしてしまう
・過収斂を起こし最悪、髪がチリチリ。ちぎれる事もある。
・続けると髪が硬くなっていってしまう
・髪が硬くなるので回数に制限がある(3〜5回ほど)
※過収斂(かしゅうれん):髪が引き締まりすぎる事。雑巾を固く絞るイメージ。ダメージが強い髪ほど過収斂を起こすリスクが高いです。
酸熱トリートメントの持ちは?何ヶ月おきにすると良い?
酸熱トリートメントの持ちは髪の状態によって差が出てきますが
「大体1ヶ月〜2ヶ月」
ほどになります。もしかけ直すとしたら、酸熱トリートメントの効果が完全に切れてしまう前に再度トリートメントをする事で、効果がアップしますので
「1ヶ月〜1ヶ月半おき」
に酸熱トリートメントをかけるのがおすすめです。
※髪のダメージが大きい方はもっと早く効果がなくなってしまったり、何回かやらないとしっかりと効果が出ない事もあります。なので美容師さんと話し合って自分の髪にとってベストな頻度で酸熱トリートメントをしていきましょう。
酸熱トリートメントお値段の相場
地域によって料金は変わってきますが、酸熱トリートメントの材料代を考えると
今現在は「1万円〜1万5000円」くらいが相場になります。
ただ料金が高ければ高い程良いというわけでもありませんし、これから技術が進化する事で相場に変化が出る事もあります。
酸熱トリートメントに「向いている人」と「やめた方がいい人」
「髪質改善に良い!」と人気の酸熱トリートメントですが、自分の髪質や状態に合わないと効果が感じられなかったり、失敗の原因にもなりますので注意が必要です!
酸熱トリートメントに向いている人
・ハイダメージで縮毛矯正ができない人
クセが真っ直ぐに伸びなくても、かなり髪がまとまり扱いやすくなります。縮毛矯正が出来る髪の状態になるまで続ける方もいらっしゃいます。
・自然にくせ毛を落ち着けたい人
自然な仕上がりが魅力でもある酸熱トリートメント!うねりはしっかり伸ばさずに、自然とまとまるような仕上がりにしたい人は髪へのダメージも縮毛矯正よりも断然抑えられますし、縮毛矯正ではなく酸熱トリートメントを選ぶ方も多いです。「部分縮毛矯正」や「梅雨前に年に1回縮毛矯正をかける」方からも人気です!
・髪のエイジング(老化)が気になる人
年齢と共に髪は老化し、傷みやすく見た目や手触りも悪くなっていきます。酸熱トリートメントをする事で髪内部を補強し、痛みにくく。そして髪にハリ・コシ・艶を出して綺麗な髪にしてくれます。
・髪のダメージが気になったり髪質改善をしたい人
髪のダメージが気になっていて今の髪をどうにかしたい人は酸熱トリートメントをする事で髪の見た目や手触りを改善することが可能です。ただ根本的な髪質改善を進めるためには、髪をそもそも痛めない。「ダメージレス」に気を付けていく事も大切。酸熱トリートメントで髪の状態コントロールをするのと一緒に、ダメージレスに気をつけて新しく生えてきた髪が傷まないようにしていきましょう。
・内部(コルテックス)ダメージが強い人
髪の内部ダメージが強いほど髪は直毛・くせ毛関係なく「うねってボサボサ広がるように」なってきます。そこまでダメージすると一般的なトリートメントでは効果が出しにくいですから、髪の内部にしっかり作用する酸熱トリートメントがおすすめです。
酸熱トリートメントはやめた方がいい人
・くせ毛のうねりをしっかり伸ばしたい人、クセが強い人
くせ毛のうねりをしっかり伸ばしたい場合は、縮毛矯正をした方がお悩みをしっかり解決出来ます。
・くせ毛で髪のダメージがあまりない人
髪にダメージがあまりない場合、髪のダメージホール自体が少なく「イミン結合」の活躍する場が無いので効果があまり感じられない事もあります。この場合も縮毛矯正の方がおすすめです。
・髪にうねりやダメージが無い人
髪にダメージが無く、うねりが無い方はわざわざ酸熱トリートメントをする必要はありません。それよりはホームケアを見直すことで、より綺麗な状態を目指していく方がベストです。
・内部(コルテックス)ダメージよりも外部(キューティクル)ダメージが強い
髪のダメージが軽度な場合は、内部よりも外部ダメージのケアを重点的にするだけでも効果が見られます。システムトリートメントなどミューティクルの保護と栄養補給中心のトリートメントを是非お試しください↓
※最終的にやるかやらないかの判断は、美容師さんに直接髪の状態を見てもらった上で決めてくださいね!
酸熱トリートメントの失敗例
①酸熱トリートメントで髪がボロボロになった、、。
髪は元々「弱酸性」!この時、髪は一番痛みにくく元気な状態を維持しやすいです。ですが、一般的な酸熱トリートメントは「強酸」のトリートメント剤を使用していきます。
それにより急激に髪は引き締まることで過収斂(かしゅうれん)を起こし、雑巾を固く絞っているような状態になってしまうわけです、、。
そうなると髪はかなりダメージして硬くなります。美容師さんが上手な方だと、トリートメント剤を上手に使いこなし、あまりダメージを感じない仕上がりにもなりますが、トリートメント剤の性質上、髪には負担になっています。酷いと髪がチリチリになったり、ちぎれてしまったりトラブルを起こしてしまうんです。
②カラーが色落ちしちゃった、、。
一般的な酸熱トリートメントは「強酸性」、カラー剤は「アルカリ性」と真逆の性質を持っています。そのため酸熱トリートメントとヘアカラーは相性が悪く、酸熱トリートメントがカラー剤の色素を溶かしボロボロにする為、色落ちが起きてしまうんです。
なのでカラーを酸熱トリートメントと日程を空けずに行う場合は先に「酸熱トリートメントから」が正解。ヘアカラーと一緒に当日行う時は美容師さんが色落ちを起こさないように、工程の順番を工夫してくれますよ!
また酸熱トリートメントによるダメージが色落ちの原因の1つになる場合もあります。なので「酸熱トリートメントはどのメーカーのものを使うか?」「酸熱トリートメントの経験値が豊富な美容師さんが施術するか?」も色落ちを防ぐ大切なポイントになってきますよ。
③髪を洗ったら元に戻ってしまった、、。
酸熱トリートメントをして数日で髪が元通り戻ってしまった場合、考えられるのは
①上手く酸熱トリートメントがかかっていない
②髪の状態に酸熱トリートメントが合ってないかった
③髪のダメージが強く効果がしっかり出るには何回か続ける必要がある
の3つになります。③の場合は何回か酸熱トリートメントをやる事でしっかり効果が持続する場合もありますが、①や②は美容師さんのミスの可能性もあります。その場合はお直しの対応になるので、不安もあるでしょうし、酸熱トリートメントをかけてくれた美容師さんに電話して再度髪を確認してもらうのがおすすめです。
④自宅で酸熱トリートメントをしたら失敗した、、。
酸熱トリートメントは一般的なトリートメントとは違い、髪の内部で化学反応を起こし、作用するトリートメント。髪への影響、技術の内容共に実は「縮毛矯正」に近いメニューなんです。
つまり正しい判断、技術が出来ないと大きな失敗を引き起こしてしまいます。美容師さんでさえも未熟だと失敗するくらい難しい技術です。自宅で酸熱トリートメントをして失敗したら、まずは美容師さんに相談しましょう。でも、その前にご自宅での酸熱トリートメントはやらないように注意してくださいね!
失敗するリスクを激減させるポイントは「弱酸性」
このように実は一般的な酸熱トリートメントは「強酸性」の性質を持っている為、髪に合わせて精密に使いこなさないと大きな失敗。トラブルにつながってしまいます。
さらに上手く出来たとしても、髪が徐々に硬くなっていってしまうので出来る回数に制限があるのも残念なポイント、、。
そこで、これらの酸熱トリートメントのデメリットを解消するために開発されたのが↓
「髪や頭皮と同じ『弱酸性』の性質を持つ酸熱トリートメント」なんです!
「弱酸性」の酸熱トリートメントの特徴と効果
「弱酸性」の酸熱トリートメントにするだけでこれだけのメリットが増えるんです↓
・髪が硬くならない。もっちりと弾力のある仕上がり。
・髪が硬くならないので回数制限も基本的にない!
・カラーの色落ちを抑制!
・施術中の匂い、頭皮が染みるのも軽減。
・トリートメント剤によるダメージを大幅に減らせる!
弱酸性酸熱トリートメント実際の仕上がり
そして実際にエノアで「弱酸性酸熱トリートメント」をするとこの様な仕上がりになります。
(↑中間から毛先にかけてのパサつきと広がりが気になる髪)
(↑ハイトーンカラーで髪全体のざらつきと老けて見られやすいとお悩みの髪)
(↑ブリーチでボサボサになった髪)
(↑髪のエイジングでうねり、パサつき、痛みやすさが気になる髪)
(↑髪の乾燥と弱いくせ毛がお悩みの髪)
(↑全体のうねり、広がりが気になる髪。しかも、根元はくせ毛、毛先はハイライトのダメージによる物で髪の状態が部分ごとにかなり違います。(根元は弱酸性縮毛矯正、毛先は弱酸性酸熱トリートメントを施術))
いかがでしょうか?弱酸性の酸熱トリートメントは
酸熱トリートメントの「美しい艶とまとまり」「髪の毛髪補給と補強」など魅力的な効果はそのままに、今までの酸熱トリートメントのデメリットを大幅に解消し、失敗するリスクを激減出来る最先端の酸熱トリートメントです。
せっかく髪を綺麗にするために時間をかけるわけですから、是非こだわりのメニューを!「弱酸性」の酸熱トリートメントは取り扱っている美容院が少ないですが、エノアでもオリジナルの弱酸性酸熱トリートメントを扱っていますので、お気軽にご相談くださいね!
まとめ
酸熱トリートメントは髪のお悩みや状態に合っていれば、かなりの効果が期待出来るトリートメントです!ただ酸熱トリートメントと言っても、種類だけで数十種類あります。それぞれ効果も仕上がりも、髪への負担も違いますから、失敗を出来るだけしない様に髪への負担を抑えることが出来る「弱酸性」の酸熱トリートメントを是非お試しくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が皆さんの疑問やお悩みを解決するヒントになれば嬉しいです。