酸熱トリートメントは傷む!?縮毛矯正と酸熱トリートメントの違いを徹底解説!
2023/11/10こんにちは!縮毛矯正が得意な美容院ENORE(エノア)です。
皆さんは酸熱トリートメントというものをご存知でしょうか?髪質改善トリートメントと言われることも多いインスタなどで流行りのあれです!
最近サロンワークで酸熱トリートメントをしたら髪が硬くなったり、酷い時はチリチリになったり、やればやるほど良くなると言われたのに逆にバサバサになってきた。というお客様の声を聞くようになってきました。
本日は巷で話題の酸熱トリートメントとは何か?
縮毛矯正とどのように違うのか?どのように使い分けるのか?について書いていきます!
目次
縮毛矯正と酸熱トリートメント何が違うの?
根本的な原理が違う
縮毛矯正と酸熱トリートメントは基本的な原理が違います。
縮毛矯正は髪の中にある結合を切ってアイロンを通し、再結合する事で髪の癖を伸ばします。効果は半永久です。
酸熱トリートメントは薬剤を塗布し熱を通す事で髪の中に新しい結合を作り出したり、酸性の収斂効果によってハリコシを出したり丈夫にしたりします。
基本癖は伸びませんが、水分量が整ったり新しい結合の影響で癖によっては一時的に伸びる場合もあります。
ただ、その結合は徐々に取れていってしまうので効果はケースバイケースですが、1ヶ月くらいの方が多いです。
縮毛矯正と酸熱トリートメントの効果を比較
縮毛矯正、酸熱トリートメントはお互い一長一短ありますので美容師だけでなくお客様も効果をしっかり把握しておくと良いと思います。
縮毛矯正
・癖が伸びる
・一度かけると半永久的に持つ
・ダメージが強い
・カラーと相性が悪い
縮毛矯正の中でも特にENOREオリジナルの弱酸性縮毛矯正がお勧めです!
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酸熱トリートメント
・収まりが良くなる
・癖は伸びない(酸熱の強さや癖の種類によっては落ち着く場合もある)
・持ちは1ヶ月程
・ダメージはあまりない(美容師次第)
・カラーに悪影響はない(美容師次第、ものによって色抜けはする)
・臭いが縮毛矯正より強めに残る
酸熱トリートメントは色んな考え方があると思いますがあくまでトリートメント寄りです。
縮毛矯正と施術の工程は似ていても比べるのもおかしいくらい全くの別物です。
今のSNSをみていると縮毛矯正と酸熱トリートメントが同じような効果があると思っている方もいるので要注意です!
しかも!上の比較を見ての通り
酸熱トリートメントはトリートメントだから失敗がないように思われがちですがちゃんと知識がある美容師が使わないと取り返しがつかなくなる事もあります。
縮毛矯正はもちろん酸熱トリートメントも信頼出来る知識のある美容師さんに任せましょう!
酸熱トリートメントが危険だと言われている理由
酸熱トリートメントが危険だと一部で言われているのは使い方や酸熱トリートメントの原理を知らない人も多いからです。正しく使えれば髪を扱いやすくしてくれます。
危険だと言われている理由その1
酸熱トリートメントが危険だと言われているのは強いものだとphが1に近いものもあるからです。そもそも髪にはPHというものがあります。小学生の頃リトマス試験紙で青色になるか赤色になるか実験していたやつです。
そのphが4.5〜5.5の時が髪本来のphで一番髪が安定している時です。
数字が小さくなると酸性で大きくなるとアルカリ性です。
ここからめちゃくちゃ大事な事を書きます!
このphがカラーや縮毛矯正によってアルカリ性に寄っていくと髪はキューティクルが開きボワッと膨らむイメージです。
逆に酸性に寄っていくと収斂作用でキューティクルは締まりキュッと硬くなるイメージです。この酸性の数字が1に近いものを使うと、過収斂してしまい、キュッと締まりすぎて硬くなってゴワついたり逆に扱いにくくなってしまいます。
更に高アルカリ性の縮毛矯正や、ブリーチなどでphがアルカリに寄った直後や髪がそのような状態になっている時に強酸性の酸熱トリートメントをつけたりしてしまうとphの振り幅が一気に変わり過ぎてダメージに繋がる事があります。
私の印象だとアルカリ性の矯正→強めの酸熱→アルカリ寄りの矯正というph移行が起きるとビビり毛になってしまう事が多いです。
危険だと言われている理由その2
前述の通り髪はphがアルカリ性に寄るとキューティクルが開きボワッと髪が膨潤します。
意外と知られていないのですが、
髪は強酸性になってもアルカリ並に膨潤するのです。これがかなり大きくダメージする原因になります。
私のお客様でも縮毛矯正をかけた事がないのに、酸熱トリートメントを複数回重ねて縮毛矯正をかけた様な状態になっている方が何人かいらっしゃいます。
こうなってしまうと傷まないと思って酸熱トリートメントをしていたのに縮毛矯正をした髪と同じだけダメージが出てしまいます。
酸熱トリートメントを縮毛矯正と違ってダメージしないから何回も重ねていくうちに髪が綺麗になりますよと勧められていると、お客様は美容師に髪の履歴を聞かれた時にダメージしないしトリートメントだから言わなくても良いだろうと判断してしまう方が殆どです。
そうすると酸熱トリートメントが入っていない前提で施術する事になるので事故に繋がる事が多いのです。(私は必ず酸熱トリートメントをされているか確認させて頂いております)
じゃあ酸熱トリートメントをしたい人はどう対処すれば良いのか
酸熱トリートメントもphが4.5〜5.5の物もあるし、phが低めでも適切な処理をして過収斂を起こさないようにする事も出来ます^_^
酸熱トリートメントの全てが悪い訳ではなくあまり分からないまま使ってしまう美容師さんがいる事で事故が起きてしまうパターンもあるという事です。
なのでブログやSNSなどで知識が豊富そうな美容師さんを見つける事が大切です♪
自分にはどっちが向いているのかの見極め方
縮毛矯正と酸熱トリートメントどちらが自分に向いているのか分からない!と言う方は
何を優先して何を求めているかによります!
かけ続けていれば髪がどんどん良くなる訳ではなくやめたら元の髪に戻ってしまうので効果を間違えない様に気をつけて下さいね♪
正しく薬剤が使える前提ですが酸熱トリートメントが向いている方は
・縮毛矯正は嫌で、癖というよりは広がりや膨らみを抑えたい方
・ブリーチなどの明るいカラーも楽しみたいけどダメージによる広がりも抑えたい方
・金額が縮毛矯正と変わらない事が多いので金銭面を気にせず定期的にかける事が出来る方
・梅雨時期だけ広がりが気になるので1ヶ月だけ収まりを良くしたい方(大切な用事があってピンポイントで扱いやすくしたい方)
酸熱トリートメントをしてはいけないお客様
前述した通り酸熱トリートメントは使い方によっては良くない結果になってしまう事もあります。
一概にこんな人はダメ×とは言えないのですが、こんな人は美容師さん選びに気をつけたり、実際施術出来るかどうかを相談した方が良いです◎
・毎回サロンを変えてその度色んな施術をして、自分の髪の履歴が把握しきれていない人。
・ブリーチした髪に縮毛矯正をかけていたり、既にかなり髪に負担がかかり過ぎている人。
・毎回毛先まで縮毛矯正をかけている人。
あくまでも、リスクがあるパターンは無数にありますし、使っている酸熱トリートメントや縮毛矯正の薬剤であらゆる条件が変わります。
大切なのはご自身の髪に何がされているかをきちんと把握する事です。ずっと通うのであれば任せても良いかと思いますが、美容室を変えた時に、ずっと任せていたから何をされているか分からない…とならないように気をつけましょう!
Q and A
Q 酸熱トリートメントは傷まないって聞いたのですが本当ですか?
A 種類や使い方によっては極端にダメージする事はないですが、同じように種類や使い方によってはかなり傷みますので美容師を選ぶ場合は注意が必要です!
Q 酸熱トリートメントしてると縮毛矯正をかけられないと言われたのですが、難しいですか?
A かけられる事も多いですが、ご新規のお客様で髪の履歴が複雑になっていて、把握しきれない場合は今の髪の状態を見てですが、ダメージするリスクはお伝えさせて頂いております。
Q 正しい使い方と種類の酸熱トリートメントなら毎月やっても傷みませんか?
A アイロンをある程度しっかり通す事が必要になるので、アイロンを通している限り多少なりとも傷むのでダメージしないとは言えませんが、定期的に切ってホームケアをしっかりしていれば極端に傷む事はないです。
まとめ
ダメージしないと言われていた方も多いと思いますが、酸熱トリートメントは使い方次第ではダメージします。
効果を把握した上でかけるか、かけないかの判断が出来ると「思ってたのと違う…。」となる事もなくなりますのでこのブログを参考にして頂けたら嬉しいです!